『めぐる糸 明治浪漫霊異譚』ってどんな物語?
物語の舞台は、明治三十九年の東京。主人公は、誰にも言えない秘密を抱える帝大生・斎木啓吾です。彼の秘密とは、この世ならざる霊が見えてしまうこと。そんな彼がひょんなことから、心霊研究に夢中な子爵家の次男坊・連翹寺正周にその体質を知られてしまいます。
霊が見える冷静な学生と、霊は見えないけれど情熱だけは人一倍の貴族の御曹司。この正反対な二人が「凸凹コンビ」を結成し、世間を騒がす奇妙な事件の真相を解き明かしていくんです。事件の裏には、霊になってもなお大切な人を想う、切なくも温かい「人々の願い」が隠されているんですよ。きっと、読み進めるうちに涙が止まらなくなるでしょう。

なぜ今、「明治×怪談」が熱いのか?
最近、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』で小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻、そして彼らが愛した「怪談文化」に注目が集まっていますよね。本作もまさに、その明治時代を舞台に怪異が登場する物語なんです。『ばけばけ』のように怪異を愛する二人の活躍と、「祈る猫」や「笑う写真」など、不思議な話にきっと引き込まれるはずです。
直木賞作家が描く、時代を超えた「人情」
永井紗耶子さんの作品といえば、緻密で繊細な心理描写が本当に素晴らしいですよね。『木挽町のあだ討ち』で多くの読者の心を揺さぶったその筆致は、本作でも健在です。不可解な事件の謎を解くミステリとしての面白さだけでなく、登場人物たちの感情や人間模様が丁寧に描かれていて、読後には温かい感動が残ります。
霊になっても大切な人を想う気持ちは、明治も現代も変わらない。時代を超えて私たちの心に響く、共感と感動の物語をぜひ体験してみてください。時代小説にあまり馴染みがない方にも、自信を持っておすすめできる一冊です。
書籍情報
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タイトル: 『めぐる糸 明治浪漫霊異譚』
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著者: 永井紗耶子
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発売日: 2026年5月20日
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定価: 1,980円(税込)
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判型: 四六判並製
双葉社文芸総合サイト「COLORFUL」では、本作の試し読みが公開されています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
永井紗耶子さんの温かい筆致で描かれる明治の人情と怪異。この新しい物語が、あなたの日常に彩りを添えてくれることを願っています!





