世界が注目する『ハンチバック』の魅力
『ハンチバック』は、重度障害者として生きる主人公の身体と意識の流れを、力強い筆致で描ききった作品です。2023年7月に第169回芥川龍之介賞を受賞した際も、その衝撃的な内容と、日本の読書バリアフリー環境に一石を投じるメッセージで大きな反響を呼びました。その波は日本国内に留まらず、今や世界へと大きく広がっています。
現在、世界26の国と地域で翻訳版の刊行が進められており、すでに多くの国際的な文学賞で注目を集めています。2025年には英訳版が国際ブッカー賞と全米図書賞〈翻訳文学部門〉のロングリスト(受賞候補作リスト)に、フランス語版がメディシス賞〈外国小説部門〉最終候補作に選出されました。今回、全米批評家協会賞〈ジョン・レナード賞〉の最終候補に残った英訳版の訳はポリー・バートンさんが手がけています。
市川沙央さんからのメッセージ
この快挙について、市川沙央さんからは「小さな部屋から放った非常にかぼそい声の小説が、これほど広い世界に届き、評価をいただいていることに驚いています。」とのコメントが寄せられました。そして、「私の生きてきた日本はいつも世界に開かれ、世界への好奇心、世界へのリスペクト、世界への批判精神を育む土壌と度量があった。だからこそ、『ハンチバック』の声は普遍性を持ち、多くの人々に届いているのだと思います。」と、作品が国境を越えて人々の心に響く理由を語っています。
「開かれた自由と寛容さ、文化交流の豊かさが維持され、文学が人間の幸福に寄与する新しい言葉を伝えつづけることを願います。」という言葉は、私たち読者にとっても心温まるメッセージですね。また、「『ハンチバック』とあわせて新刊『女の子の背骨』もよろしくお願いします。市川沙央/Saou Ichikawaの新刊を今すぐ原語で読めるのは日本だけ!」と、最新作への期待も高まります。
あなたも『ハンチバック』の世界へ
日本では、昨年10月にルビを大幅に増やした文春文庫版が刊行されています。まだ読んだことのない方は、ぜひこの機会に手に取ってみませんか?

内容紹介
井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲しています。
両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、有名私大の通信課程に通い、しがないコタツ記事を書いては収入の全額を寄付し、18禁TL小説をサイトに投稿し、零細アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」と呟きます。
ある日、グループホームの男性ヘルパー・田中にそのアカウントを知られていることが発覚し――。
市川沙央さん プロフィール

1979年生まれ。早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業。筋疾患先天性ミオパチーによる症候性側彎症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者。2023年「ハンチバック」で第128回文學界新人賞、同作で第169回芥川賞受賞。最新作は2025年9月に刊行された『女の子の背骨』(文藝春秋刊)です。
書誌情報
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書 名:『ハンチバック』
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著 者:市川沙央
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判 型:文庫判
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文庫版発売⽇:2025年10⽉7日
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定 価:660円(税込)
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ISBN:978-4-16-792425-6
書誌URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167924256
最新作『女の子の背骨』の詳細はこちら:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163920214
市川沙央さんの作品が、これからも世界中の人々の心に深く響き、多くの感動を生み出すことを心から願っています。この素晴らしいニュースが、きっとあなたの背中もそっと押してくれるはず!





